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【DMPS】ガイアールホール型シータNエクス解説

 

0.はじめに

 こんにちは。はじめまして。あーくんです。

 普段はTCGデュエル・マスターズをプレイしているものです。

 16弾からデュエプレを始め、この度環境であまり見ないデッキを使いNDでレジェンドを踏めたので記録として記事を書くことにしました。

嬉しい

 まだデュエプレでの知り合いなどがいないため、この記事をきっかけに交流が広がると嬉しく思います。

 この記事は全文無料で読めます。 

1.2022/12/02(金)時点でのメタゲーム

 母数に関してはまめ#BEANSさんが更新されている、こちらの記事がわかりやすいです。

beans-duelplays.com

 17弾リリースと同時に、『白Nエクス』の台頭から始まった大コントロール環境でした。《ホワグリ》+《DNA》のパッケージが生半可なビートダウンを食い散らかしていました。

 そこにアンフェアかつ《N》を『Nエクス』より上手く使える『鬼龍院』が台頭します。

 この『鬼龍院』というデッキタイプ、最初の頃こそ緑単で殴るだけの大味なデッキでしたが、プレイヤーの開拓により《ザビミラ》のフィニッシュ性能と、青入りによる骨太な基盤を携えて環境に定着しました。

 『Nエクス』を倒せる『鬼龍院』が増え、それに相性のいい各種速攻と『MRC』。それに、エイリアンデッキが増えてきていたのが12/02でした。

 (僕が今回レジェンドに到達したのが12/02だったので古い記事を引用しましたが、まめ#BEANSさんは以下のサイトでメタゲームの移り変わりやテンプレデッキのまとめを行ってくださっています。本当に参考になるので、今回知った方はぜひ覗いてみてください)

beans-duelplays.com

2-0.最新の構築について(12/10更新)

 《ツッパリキシ》を採用したこちらの構築になります。

f:id:suiyotao:20221210211332p:image

 

 採用理由については、こちらのツイートを参考にしてください。

https://twitter.com/suiyotao/status/1601151192423223296?s=46&t=6exh4tLZlxeF76mEJXM6uw

2.デッキリスト

f:id:suiyotao:20221202232752p:image

 4×10の構築で、所謂前寄せ型の『Nエクス』になっています。特徴的なのは《ガイアール・ホール》の4枚採用でしょうか。

 今回の構築は前寄せの『Nエクス』を使用し、大会で結果を残したブラック会社さんのリストの影響を強く受けています。特に《フォーエバー》2投の使い方などは非常に参考になりました。

3-0.Nエクスというアーキタイプについて

 このデッキの解説の前に『白Nエクス』、ひいては『Nエクス』全般についての認識を改めて行いたいと思います。akiraさんが書かれたこちらの記事がわかりやすいです。

note.com

・『白Nエクス』は《ホワグリ》を起点とした柔軟な受けデッキである。

・採用カードの採択によってゲームのレンジをある程度自由に動かすことができる。

・受ける展開になった場合や、ゲームが伸びた後はカードパワーの暴力で押しつぶすことができる。

・コンボデッキなど相手でも、《エクス》の打点形成能力により、ゲームを速やかに畳むプランに舵切りを行うことができる。

 私が読んだ限りでは上のようなことが書かれています。完全無欠か?

 もちろん、これはかいつまんだ解釈なので、詳しく知りたい方は記事を読んで理解を深めることをオススメします。

 そんな天下無双の『Nエクス』ですが、弱点として記事の中でこのように書かれています。

Nワールド依存デッキ

相当雑に言うとブーストして「Nワールド」でリソース回復してを繰り返すデッキのため、「Nワールド」がいない時の戦い方が大きく変わる。

その点「吸い込む」や「ホワグリ」の回収で補っているから10マナ到達が重要になるが、「Nワールド」がいても使えない時のことを考える必要がある。

対面側は『Nエクス』対面に”「Nワールド」出したくね~”と思わせたらいい。

 この意見には自分も賛成です。現在『鬼龍院』が大きな顔をしているのもこれが主な理由だと考えています。

 つまり現環境の『Nエクス』というのは、その圧倒的なデッキパワーにより、『Nエクス』に勝てないデッキを環境から追い出すほどの強力なデッキと定義できます。

 しかし、《N》というカードの逆利用により、自分より最大出力の高いデッキには負けてしまう、所謂足切りデッキになっていると考えています。

 もちろん、デッキパワーが非常に高いことから環境落ちはせず、常に選択肢に入ってくることが予想されます。これは17弾環境が終わるまでプレイヤーが付き合っていくものになるでしょう。

3-1.基本理念

 自分が今回の構築で考えたのは以下の二つです。

・雑多なデッキに負けないようにするため、出力の最大値が高いNエクスのパッケージを組み込むこと。

・ミラーや鬼龍院にプレイしにくい《N》に依存しないゲームプランを成立させること。

 今回は《N》に依存せずにゲームを作る方法として、《ガイアール・ホール》の採用を行い、『赤緑ハンター』のような打点を出せるように組みました。

 《N》が有効な対面、そうでない対面ともにブーストを絡めながら6マナ域を目指し、対戦相手に処理しきれない打点を押し付けて勝つことが目標となっており、どの対面にも目指す位置を変えないことで、メタ外のデッキにも強い押しつけを行い続けられる構築を目指しました。

4.採用カード解説

《超次元ガイアール・ホール》

《時空の喧嘩屋キル》

《流星のフォーエバー・カイザー》

 メインコンセプトその1。

 パッケージ採用のため、まとめて解説します。

 現在の環境で殴るミッドレンジが息をしにくいのは、《吸い込む》で溜める行為が肯定されず、《ホワグリ》によって刻む行為も咎められやすいからといえます。

 一見すると隙がなく見えますが、《ホワグリ》は基本的にリソースを吐く行為なので、《N》での補充や相手のブレイクがないとうまく扱うことができません。

 そのため《吸い込む》の当たらない《キル》+《リュウセイ》で盤面を作る行為は、相手の対応を絞りながら超過打点の形成を狙えます。

 《リュウセイホール》で《キル》が取られることもありますが、《リュウセイホール》の火力モードは、増えるはずだったマナや手札を得られない選択です。

 『Nエクス』は《N》以外に二つ以上のリソースを稼ぐカードがないので、ここで1アドを放棄することは、『Nエクス』側の理想展開から1,2ターンほど遅れることが多いです。

 その隙にこちらが再展開を行うと、相手に《N》を出させるか処理漏れが行われるかの2択を迫ることができます。

 また、《キル》が処理された後、即座に《ガイアール・ホール》で再展開できるように《フォーエバー》を2枚採用することで、打点の補助のみならず、サイキックに打点を頼るデッキへの牽制力が強くなります。

 もちろん相手が処理できなかった場合は前述の通り、《吸い込む》が効かない4打点を作ることができ、《ガイアール・カイザー》での後押しなどで速やかにゲームを終わらせることが可能となっています。

こういった盤面を目標にプレイします。

《サイバー・N・ワールド》

無機質なイメージだったから、声が女性風でびっくり

 メインコンセプトその2。

 テキストは変わりませんが、他のデッキと使用感は少し異なります。通常の『Nエクス』がマナを伸ばし、少なくなったリソースを回収するのに対し、こちらは盤面を作って少なくなったリソースを回収するイメージです。

 『Nエクス』や『鬼龍院』の印象が強く、コントロールチックなカードだと思われがちですが、このカードの最も強い使い方はビートダウンへの採用だと考えています。

note.com

 こちらまたもakiraさんの記事の引用ですが、《N》の解説について、このようなことが記されています。

注目されるのは手札リセットの効果で、基本的に採用されるデッキはビートかコンボの2種です。

手札を果敢に消耗して展開することから自分の手札は減り、盾を割っていくことから相手の手札は増えていきます。

ちょうど息切れするタイミングで「N・ワールド」を出すことができれば、自分は多量ドローに対して相手に疑似的なハンデスを喰らわせることが可能です。

特に緑の絡むビートデッキでは、ブーストでより手札消費が激しくなることからより有効に使いやすくなります。

 まさしく今回の構築は、ここにある通りの《N》の使い方をするものです。

 《N》の弱みは、お互いに補充したリソースを対戦相手のほうが先に使える状態が生まれることです。これは『Nエクス』や『鬼龍院』もそうですし、ビートダウン対面にも同じことが言えます。

 その際にマナが多いほうが増えた手札を活かしやすいので、マナを伸ばすことが重要視されやすいですが、それ以外にも盤面を先に作り、処理漏れを誘発することも有効だと考えています。

 例を挙げましょう。

相手は青抜き4cコン

 こういった場面で次に自分が《N》を出した場合、相手の行動で最も強いのは《ガードホール》もしくは進化元+《グレイトフルライフ》の展開になると思われます。(採用率が落ちているため、進化元+《バルカ》の線は一旦考えないものとします)

 そうした場合、相手のマナは7.8前後、盤面は《ディアボロス》か《グレイトフルライフ》か。また、《セツダン》と《勝利ガイアール》が相打ちになるなどでしょうか。

 どのパターンでも2面が盤面に残りながら、自分の手札は6枚と、追撃をかけるのには十分すぎる状態が生まれます。

 また、《N》着地のターンに殴った場合、相手の手札は増えますが、できる行動の最大値は変わらず《ガードホール》か《グレイトフルライフ》になると思われます。

 つまり、殴るという行為でゲームを短くすることで《N》の与えたリソースを上手く使い切らせずに勝利に近づくことができます。

 このように早めに攻め込み、相手の手札を使えるターンを除去に使わせることで、自分が《N》のメリットを最大限享受するという使い方は、他の《N》デッキよりも多く行います。

 通常の『Nエクス』でも応用できるテクニックなので、覚えておくとプレイの幅が広がると思います。

 もちろん、基盤は『Nエクス』なので、ブースト連打から繋いで雑に投げても一定の効力を発揮します。最もアドバンテージを取れるのはいつか、最もアドバンテージを奪えるのはいつかを考えながらプレイしましょう。

《超次元リュウセイ・ホール》

4枚当たって嬉しい

 どの『Nエクス』でも確定枠なので意識することが少ないですが、こちらもコンセプトです。

 というのも、従来のNエクスは《永遠リュウ》の8マナや、《ホワグリ》+《N》、超次元呪文連打の10マナというゴール最初から目指しているので、こちらをブーストモードで運用することが多いと思われます。

 対してこちらは6~7マナ域を頂点とするため、《リュウセイホール》をドローに回し、リソースを繋ぎながら盤面を整えることが可能になっています。

 手札の虹や《N》の都合もありますが、先攻4tの場合は概ね《勝利リュウセイ》+ドローで《吸い込む》の被害を抑えながらゲームを作ります。このドローを重要視するプレイ方針も《N》に依存しない勝ち筋の遂行に寄与しています。

 もちろん、《N》が絡むゲームはブーストに回し、《N》後の出力を高める仕事も期待できます。この柔軟性の高さがこのデッキの強さを下から支えていると感じます。

《超次元シューティング・ホール》

 

 前寄せにするにあたり、SAの2打点持ちが必要になったため採用しました。

 ブロッカー破壊は対して役に立たないなーと思いながら、よく《ボルシャリオ》を焼いてくれます。

 《ボルシャック・ホール》や《GENJI》なども試しましたが、『鬼龍院』などに《ガイアール・カイザー》の打点力が必要な試合が多く、《勝利リュウセイ》を広がることも多かったため、現在は確定枠だと考えています。

その他カード

 《青銅》の枚数が増えているのは、1点刻む行為が他の『Nエクス』より強く働くこと、終盤にゲームが伸びると出力負けすることがあるので、序盤を厚くすることに重きを置いたからです。

 それ以外のカードについては他の『Nエクス』と採用理由に差がほとんどない為、割愛させていただきます。

5.不採用カード解説

《熱湯グレンニャー》

 シンプルに枠が見つけられず採用していません。

 《N》以外でドローを回すこと、序盤からアタック可能な生き物をプレイできることの二つともがデッキと噛み合っています。

 しかし、先後どちらでもブーストすることの価値が高いため、今ある初動を押し退けることはないと考えています。

 《サーファー》などは入れ替え候補ですが、現環境はアグロが復権してきているので採用が難しいかなと考えています。

《超次元ボルシャック・ホール》+《時空の喧嘩屋キル》2枚目

 キルキルをしたい場面は多いのですが以下の理由により見送っています。

・《リュウセイホール》をプレイされた際に処理漏れが狙えないこと。

・《キル》が退くことが多いため展開は《ガイアール・ホール》の連打で間に合っていること。

・《ガイアール・カイザー》を採用したく、次元に枠がないこと。

 《キル》が今より強くなり、他の次元を押し退ける意味ができたら再度採用を考えると思います。

《時空の剣士GENJI・XX》

 《永遠リュウ》の着地前に自分の盤面が存在しない(存在する場合は寝かせる必要がある)+覚醒後に更に打点を作る+その間のターンで《ホワグリ》や《吸い込む》を打たれないという状況でないと活躍が難しいと感じたので採用していません。

 特に《永遠リュウ》の着地前に盤面を組めていないというのはほぼどうやっても負けだと考えているので、その状況を作らないことに構築やプレイを寄せることを考えて《ガイアール・ホール》を採用しています。

《超電磁コスモ・セブΛ》

 前のめりのシータカラーということでパッと候補に浮かびますが、以下の理由により見送っています。

・AT起動なので溜めることができないこと。

・《吸い込む》や《ホワグリ》といった単面除去がクリーンヒットしてしまうこと。

・進化元がリソースを削ることから《エクス》と噛み合いにくいこと。

 総じてデッキコンセプトと噛み合わないので、採用することはないかと思われます。

6-1.基本プレイ

 まずは2-4-6及び3-5-6で盤面を強く作ることを目指します。

 《青銅》がプレイできた際は出来れば早めに1点刻んでおきましょう。《N》《エクス》だけでなく《セツダン》《リュウセイ》共に2点なので、対戦相手のシールドを4枚に減らすことは普通の『Nエクス』以上に重要です。

 《N》着地後は《エクス》+超次元呪文で速やかに押し込むか、超次元呪文+ブーストで10-11マナ辺りを目指し、《吸い込む》+《エクス》+超次元呪文や超次元呪文×2で超過打点を使って勝利を目指します。これは普通の『Nエクス』と同じです。

 盤面の睨み合いになる場合は《フォーエバー》の維持を優先します。その際、相手の《勝利ガイアール》を盤面から戻さない、《勝利プリン》で相手の勝利シリーズをフリーズするなどして、《唯我独尊》に面を踏まる展開をできる限り避けます。 

6-2.対面解説

 実際の自分の戦績と、プレイ指針を簡潔に書いていきます。

 想定するデッキのテンプレートはこちらもまたBEANSさんのサイトが参考になるかと思われます。

beans-duelplays.com

 メタゲームや研究により、日々デッキリストは変わっていきますが、基本的な部分は変わらないと考えています。細かなカードの採択による差分はご自身で補完しながら読んでいただけると幸いです。

6-2-0.総合勝率(2022/12/05時点のもの。全てマスター帯での集計)

勝率62.5%

先攻62-31

後攻58-41

6-2-1.白Nエクス

勝率55.6%

先攻10-8

後攻10-8

 先4《N》でリソース差をつけるか、4t《ガイアールホール》で《セツダン》+《リュウセイ》の盤面を作り、《永遠リュウ》で制圧される前に殴り切ります。

 6.7マナまで伸びた後の《リュウセイホール》はできる限りドローに回し、相手の動きが鈍るのを見つつ盤面を作ります。相手が痺れを切らして《N》出してきた返しに一気に攻め込みましょう。

 例を挙げます。

《永遠リュウ》が着地した後、相手が我慢できず《N》を出した瞬間

 この場合は上から《吸い込む》or《サーファー》+超次元呪文で超過1打点です。

 また、バウンスさえ引ければ相手は返しに《永遠リュウ》か《ホワグリ》のどちらかしかプレイできず、こちらが盤面を作るターンに充てることができます。

 このように面を組める試合だと相手のリソースが伸びていなければ、素埋まりの《スパーク》程度なら貫通すること多いです。

 溜め込むビートダウンなので先んじて相手が《ホワグリ》を使うゲームは大体相手のリソースが先に枯れます。十分に後続を確保して攻める準備を整えましょう。

 早めに《ホワグリ》を打たれて手札を埋められた場合も、7割以上は手札で暇している《DNA》なので、余裕のある時に先踏みしておくのがオススメです。判断基準は《吸い込む》だった場合でも盤面を作り直せるかどうかで決めることが多いです。

6-2-2.シータNエクス

勝率63.6%

先攻4-2

後攻3-2

 基本的には白と変わりませんが、盤面を作る前に《大地》で《永遠リュウ》を出されると一気に苦しくなります。そのため相手の《青銅》は意識して除去します。

 『青黒速攻』の増加により《スクラッパー》の採用が増えていますが、《DNA》がない分、面を多く作るだけで押し切りやすいです。

6-2-3.鬼龍院刃

勝率54.5%

先攻6-4

後攻6-6

 《キル》で《吸い込む》《クルミル》《堀師》をケアして《勝利リュウセイ》で遅延をしながら打点を組みます。

 《ダンシング・フィーバー》をプレイされない限りは打点を溜める時間ができるため、《セツダン》を含めたジャスキル+1打点を作ることを目指します。

 緑単型には早いターンから《シューティング》+《ガイアール》で相手の《大地》を有効にさせないことも検討しながらプレイします。

 《鬼龍院》着地後も《鬼龍院》が連鎖していなければ手札の打点で押し込みが成立して勝つこともあるので諦めないようにしましょう。

6-2-4.青黒速攻

勝率70%

先攻4-1

後攻3-2

 先攻と後攻でトリガーの要求枚数が少し変わりますが、どちらにしろ有利対面です。

 刻んでくるアグロ対面なので、《ライフ》も含めて有効トリガーが12枚あり、5マナ域からは超次元呪文で盤面を取りに行きます。

 超次元呪文で盤面を取ると書くと《勝利ガイアール》のイメージが強いですが、《デスマーチ》を《シューティング・ホール》で割り、《ガイアール・カイザー》を着地させるプレイも多く行います。

 これにより、シールドから打点を出せるようになり、カウンターショットを決めやすくなります。

 こちらの手札から出る最大打点は《エクス》を絡めた4点なので、相手の盤面を取りつつ盤面を並べるか、前もってシールドを1,2枚刻んでおくことで、キルターンが縮まり勝率が上がります。

6-2-5.MRC

勝率69.2%

先攻4-3

後攻5-1

 相手の墓地を見て、《MRC》の着地前に《N》を投げましょう。墓地がすぐに戻ってしまうので、継続して《N》を投げるだけではなく、墓地がないタイミングで盾を減らしに行きます。

 《ヴォルグ》などからのビートダウンはフォーエバーでシャットアウトしましょう。

6-2-6.シャチホコカイザー

勝率50%

先攻5-2

後攻1-4

 どちらの型でも《シャチホコ》が着地したターンに盤面の下当たりをさせないこと、着地の返しに《シャチホコ》をバウンスするor無視してリーサルを取りに行くという方針を取ります。

 また、普通の『Nエクス』と同じように《リュウセイホール》の火力効果、《勝利ガイアール》で進化元を除却しながら面を作るのですが、長引かせてもこちらが不利になることが多いです。

 なので早い段階から刻むことを意識します。《ガガコロリン》と《デスゲート》以外のカードは《シャチホコ》が居ないと有効なトリガーではないので恐れずに行きましょう。《シャチホコ》着地の返しに盾が2,3枚であれば、その中に《セレスト》が埋まっているかどうかの勝負に持ち込むことが可能です。

 特に『湧水型』は墓地がなければ何もできないといっても過言ではないので《N》を出したターンに積極的に盾を詰めに行きます。

 デイガ型は《ガガアルカ》を出されても返せるように《サーファー》のキープ優先度を少し上げます。

6-2-7.その他

勝率70%

先攻23-9

後攻26-11

 ランクマッチで3回以上対面したデッキの集計結果です。2回以下の対面に関しては記載していません。具体的な内容は以下になります。

『赤緑ハンター』3-2『オーケストラ』5-1『シータラムダ』4-3

『白騎士ゲート』2-1『赤黒速攻』3-2『赤白速攻』4-2『リース超次元』3-0

『キリコ』6-3 『ドラゴンフレンド』3-0 『ネクラ超次元』4-0

『5cNエクス』3-2 『4cガードホール』3-1 『デストラーデ』6-4 

 早い対面には《ガイアール・カイザー》でのカウンター。吸い込むを使うデッキや遅い対面には《セツダン》+《リュウセイ》での溜め込み。次元を使ってくる相手には《フォーエバー》の維持。

 これらを基本として、あとは『Nエクス』に許されたカードパワーの暴力を押し付けましょう。

 それぞれあまり特筆するプレイがないので割愛しますが、特に詳しく知りたい対面があればお聞きください。

7.終わりに

 今回デッキを組む際に多少調べ物をしたのですが、《N》や《ホワグリ》についてE1から文献が残っているものが少ないことに気づきました。

 これらのカードは選択肢が多く、デッキ構築やプレイだけで一晩を語り明かせるものだと思うのですが、当時はSNSがまだ使いこなされておらず、競技プレイヤーの中で共通認識くらいに収まっていたものだったのかなと感じます。

 自分は今のデュエプレのカードプールで懐かしくも全く新しい体験ができており、この環境がどこまで進むのか楽しみになっています。

 そのため多少なりとも自分の持っている知識を書いたつもりです。この記事が新たな発展の礎になれば嬉しく思います。

 ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。何か質問があれば、いつでもこちらのTwitterに連絡してください。リプライ他、DMも解放しています。

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 今回の記事を書くにあたって、引用をさせていただいた方々になります。リンクは各人のTwitterに推移します。

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