0.はじめに
サブのゲームとしてぼちぼちとやっていたShadowverse。前々から大型大会に興味はありましたが、去年は土日のほとんどをデュエルマスターズに使ったため、参加経験はありませんでした。
今回はRAGEに参加するまでの思考過程と、現状を踏まえての競技シーンの取り組みについての記録です。ある程度今期Shadowverseをプレイしている人が読む前提なので、用語解説などはしません。
読むのが面倒くさい人向けに結論から書きますと、清々しいまでに負けました。
目次
1.大会に出るまで
前々から出たかった大会なのですが、仕事などもあり、大きく時間を取れるわけではないので毎日少し時間を捻出し触ろうと決めました。
ランクマッチを中心にある程度環境が把握できたタイミングで、DMプロプレイヤーのユーリと対戦。BO3で0-3し、勧められたレートも全く勝てず、このゲームの実力反映部分を痛い程味わいました。
それこそ全対戦マリガン不必要のような超上振れをし続けない限り、今の自分が結果を残すことは出来ないと考えました。
ただやっても勝てないとすると、大会参加を通じて何を得られるかを考える必要があります。優勝以外は意味がないというのもわかりますが、ほぼ初心者に毛が生えた程度なので、目標設定を正しく行えば収穫は多いはずです。
今回は大型大会かつ、環境デッキが多いので理由を持ってデッキを選び、プレイヤーとしての地力を上げることを主目的にしました。そしてやるのであれば勝とうの精神をそこに加え、day2進出を目標に設定しました。
2.使用デッキ
デッキを1から作ることやメタデッキを完璧に回しきれるほどゲームに精通しているわけでもないので環境トップを使用することを早々に決定。
また、自分が回すよりトッププレイヤーの意見を汲んだほうが知識の更新が早いので記事を読みました。これで得られたものは多かったので、限られた時間を上手く使うことを考えると大成功でした。
自然機械ドラゴン、機械ビショップ、機械ヴァンパイアの3択まで絞り、最終的に選んだのが以下になります。
2-1.機械ビショップ
・環境トップ3つとよく聞きますが、他2つの比じゃないくらい強いと思います。神という明確な着地点が存在する環境で、神前のボードを強く作れることと神の早期着地の両方できるデッキは最強。
・プレイ練度や時間の関係で使用を見送る事も考えましたが、大筋のプランの選択を間違えなければ、11/10まで育つ予定が8/7で止まっても勝ちという試合が多いため問題ないと判断しました(フラグ)。
・バフの過程で想定外のリーサルが出たりすることがあり、実力がない場合本番でそういうものを見つけるのは運の要素が大きいので運の上振れを期待するならここ。
2-2.機械ヴァンパイア
・他と比べてプレイ係数が高いデッキではないため構築を詰めるほうが大事。そういう意味ではデュエルマスターズ的なデッキだと思うので調整中の安心感が高かったです。
・ドラゴンとビショップという自分より先に神を投げれるクラスが環境上位のため悩むことが多かったですが、一緒に回していたagehantoくんから、デッキパワーを落とさずそれらと撃ち合える純機械軸を教えてもらったので4/23から好んで使用。
・スレイでリソースゲームをテンポゲームに持っていき、7tで神かモノを投げつけて常に後手対応を迫る方針です。やることが一本化されてるからフェイスorボードとかキャタラクト進化とか迷うことが少ないです。一貫性のある構築は下手くそに優しい。
・細かい採用理由は多いので以下にまとめます。
- コアは0と1で出来ることの幅が大きく違うので1。
- 機械神は無理ゲーを返すのとビショップに複数回撃ちたいので3。
- アーマードバットはプレイして強いタイミングが少なく、エルフが増え、ボードロックされる危険が高まったので0。
- イオは機械ではないがハンドから掃きやすく、どこで投げても一定以上の活躍をしてくれるので2。
- コックは減らしたくなかったが、2枚重なった試合は捌きにくく、持っているとスレイが走れず負けに直結する事が多いため2。神セットへのアクセスが落ちるのは割り切ります。
- 悪鬼は2枚プレイすることは少ないけど神を探せて神に混ぜれて、スレイを阻害しないリソースカードのため2。
- ネレイアはスレイプランと喧嘩するので0。一番強い動きは進化キャタラクト+進化進化ネレイアのため、ノーコストドローがなく活かしきれないのもマイナス要素です。
3.触ったが使わなかったデッキと理由
3-1.自然機械ドラゴン
・ゲーム展開が後手に回った際にブースト、面処理、生き物展開などの選択肢を正しく選ぶ必要があることに加え、一見優位に見える試合でもブーストやドローなしなどの要素が絡むため、上振れを逃さない立ち回りと下振れを拾う立ち回りの両方を覚える必要がありました。
・全対面破壊デッキの印象が強かったのですが、下の試合を拾えないと勝ち負けが収束してしまうので、見た目以上に繊細で難しいデッキという印象です。そこまで上手くないです。
・6神の再現性も高く、神ガチャを当てれば問答無用で勝つこともあるため最後まで選択肢でした。しかし前述した機械ヴァンパイアとぶつけると同程度の勝率になり、その他のデッキに対しても明らかに優れている部分が見つけられなかったため、ゲームプランが明確かつ使い慣れている機械ヴァンパイアを選択しました。
3-2.コントロールエルフ
・プレイ方針すらわからないレベルでした。当然触っても瞬間的に理解など出来ず、理解度を高める時間も取れないため見送りました。具体的に言うとメイが出てくることを忘れていて、進化したリノセウスが燃えた試合が2回あります。
・少し触ったおかげでアウェイキングガイアの挙動やケアの感覚が生まれたため触った事自体は大正解でした。
3-3.ライリーウィッチ
・ビショップとドラゴンが増えてきたことにより対応されやすいことと、上振れが少ないのにナテラなしやライリー集合、キャルなしでOTK出来ないなど下振れはそこそこ起こるため見送り。
・アンフェアデッキのため、要所を押さえれば一定以上勝率は得やすいですが、今回の目的にそぐわないため候補から外れました。
3-4.ネメシス
・機械とAFの強みの差を言語化できるほど詳しくもなく、使用しても全体的に隙がないなあという程度の印象しか得られませんでした。そのためデッキ画像もなし。
・エルフと違って何が出来ないとかなんで負けているかがわからなかったのが本当に良くない。なまじコスト通りにプレイするとそれっぽく動けるため、負けるタイミングを探すのが遠いと感じました。
4.試合結果
R1:WNm B-Nm V-W ✗✗
R2:WV V-V B-W B-V ○✗✗
R3:BNm B-Nm V-B ✗✗
ビショップ0-4のヴァンパイア1-3でマッチ0-3。実力不足。
5.反省
5-1.デッキ選択
・ビショップはAFやライリー等のtier2以下とのやり取りで扱いきれていたか怪しかったです。特にライリー相手に後手リモニウムなしの際に進化やボードの作りかたを言葉で説明出来ないうちは良い選択ではなかったのかもしれません。ミスが明確にわかる点は選んでよかったと言えますが、出るなら勝とうの精神とは相反しています。
・ヴァンプはライリーの存在をもう少し気にするべきだったのかな。と思います。2回当たるとは思いませんでした。たまたまミラー後手が捲れたのでラッキーでしたが、ミラー後手は諦めると決めていたのでいざ引いてもがっかりしなかったのはプラスでした。
・今回はデッキパワーで上から選びましたが、BO3の選び方としては良かったのか?という部分には答えが出ていません。今回は環境デッキが多いから問題ないみたいにも言われましたが、考え方がそもそも身についていないので覚える必要があります。
5-2.構築
・ビショップは特に言うことなし。僕は一貫してワンダーコック派です。
・ヴァンプも特にこれがダメという風にもなりませんでした。ありがとうagehantoくん。イオもスレイも強かった。
5-3.プレイング
・R1メカゴブリンのpigリペアでハンド溢れて救済消し飛ばしてプラン狂って負け(フラグ回収)。
・デュアルエンジェル進化で5点が出ることを把握していましたが、何故か2点撃ち先を間違えて分割火力で大型取れず。完全にテンパってました。
・R2の機械Vミラー後手を6スレイ顔進化+神から引いたモノスレイで押し込み成功。運が良かったのもありますが、下手に溜めず、7に神を投げてモノモノorモノスレイの細い線を追いに行けたのが良かったです。
5-4.その他
明らかに緊張していました。変に大会を意識して普段通りのプレイが出来なかったのは良くなかったです。
今回はオンライン大会なので、物理的要因は少なく、普段通りのプレイに近くなる状態が理想でした。慣れれば緊張もいい刺激ですが、そのせいでミスをするのは本末転倒なので場数踏むしかないと考えます。
また、ドラゴンに一度も当たりませんでした。環境トップ3つを主に集中していたため、その3つの対面とそれ以外のプレイ精度は大きく落ちていたのは反省点です。次回は詳しい人に直接聞くでもいいので全デッキ何が辛いかくらいは把握します。
6.終わりに
今回は使用デッキの言語化と、理由を持って選べた点が地力を上げるに該当する部分かと考えます。ネメシスなど手が届かない範囲があったのは良くない点でしたが、これは実力がない現状で時間をかけすぎないと決めた以上、ある程度は仕方がない部分なのかもしれません。
去年の競技デュエルマスターズはオールインしていましたが、今の自分はカードゲームをプレイし続けるのみで生活出来る状態にないので、今後の競技シーンとの付き合いは生活との両立が要求されます。
調整環境とモチベーションを持った状態でリソースを全部使えば、トップレベルに食い込むことはできたので、次に行うのはいかにコストを下げるかとか、かける時間を減らして効率良く強くなることを意識するべきなのかなと考えました。
今回で言えばノウハウを認識するの段階でした。そういう意味では、早い段階にボコボコにされて、自分がこれくらい弱いというのが明確になったのが一番の収穫かもしれません。
とはいえ負けたことはやっぱり悔しいので、ゆっくり取り組んでいこうと思います。次は再び2日目を目標にして、せめて勝ち越したいですね。