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【DM】2019年度DMPランキング雑感〜感想編〜

 

0.はじめに

 1年間DMPランキングを走り続け、念願の全国大会に出場出来ることになりました。

 まずはこの一年間、調整してくれた方々、応援してくれた方々に多大なる感謝を。ありがとうございました。

 一旦のセーブポイントとして、振り返る時のために備忘録を書き記しておきます。

 

 僕視点での走り方なので100%共有できるとは思いませんが、来年度以降走るプレイヤーの糧になったら幸いです。

 モチベーションの維持の仕方や、走り方など個人に依拠する部分が大きい記事になります。実際に走るために必要だったコストなどはこちらからご確認ください。

suiyotao.hatenablog.com


 

 

 

1.ランキングを走った経緯

 全国大会に出場したい。その一心でした。

 その昔、岡山に遠征した時にやもしぃというプレイヤーからこのような言葉を聞いたのを覚えています。

 

「俺が頑張るのって、強い人と戦いたいからなんだよね。勝てば強い人と沢山真剣勝負が出来る。強い人と戦うのは、何よりも楽しい」

 

 「全国大会に出ること自体に意味はない。全国大会で勝つことが大事」という意見もよくわかります。しかし、僕の競技の原体験や競技的な思考の根底にはこの言葉があります。他人との対戦への渇望は、この言葉で形を成しました。

 

 この思考だけなら憧れで終わっていたかもしれません。

 しかし、2018年度は身内が3人全国に行っているのに自分は調整しか出来ないことの不甲斐さ。エリア戦での敗北。ジャッジや仕事に理由をつけてランキングを走らなかったことの後悔。それらの全てが積み重なり、いつの間にか全国大会に出たことがないというのが自分の中で大きなコンプレックスになっていました。

 

 そのため、まずは全国大会に行くことを目標にして2019年のデュエルマスターズに取り組むことにしました。 僕には特別秀でた才能はありません。弱い自分が全国大会に行くには再現性の高い方法を選び、それを達成する必要あります。 

 

 それが、高倍率の大会に出続け、ポイントを稼いでランキング枠で出場するという方法です。

 この方法は去年ばんぱくが実際に行い、招待枠まで獲得した方法です。理論上、同じように行えば全国大会に出場することは誰でも可能です。

 また、この方法は1年という長いスパンをかけて行うものであり、一時の負け込みや不運に左右されることが少ないのも魅力です。これ以上なく目標達成に近い方法であったため、ばんぱくやマイケルと共に全国を回ることに決めました。

 

2.ランキングを走るために行ったこと

 目標を設定したのなら次は手段の模索です。「高倍率のCSを走り続ける」というのはあまりにディテールが荒いので、具体的に以下のようにしてランキングを走る準備をしました。

 

2-1.助走期間を設ける

 目標は決まりましたが、走るにはあまりに自分の経験が足りませんでした。そのため、まずは2018年度の1月から走り方の勉強としてCSに出続けることに決めました。

 目標は県内スリーブ付与ライン。それまで持っていた3000ポイントほどでしたが、頑張れば手に入るだろうと高く定めて走りました。

 

 結果は運にも恵まれギリギリ29位でゴール。それまで2ブロック専門で活動していた身としては慣れないことばかりでしたが、連続してCSに出続けるという感覚を作れたのは非常に大きな経験になりました。

 今走ろうと考えているプレイヤーはできる限り早く助走を行ったほうがいいです。年度替わりまでは緩く行い、3月から走る。というのはかなり無鉄砲に近いです。継続的にプレイすることがこのゲームで勝つ最大の近道です。

 

2-2.環境構築、シェアハウスの設立

 どちらが言い出したかはもう覚えていませんが、ばんぱくと家を借りました。

 二人とも後先とか余り考えない人間なので、すっと話が決まったのは覚えています。

 仕事後に調整ができること、意見の交換ができること、人を呼べることなど、デュエル・マスターズをするのに最高の環境でした。

 振り返って考えると、人が住むところではなかったような気がしますが、デュエル・マスターズができるならそれに越したことはありません。

 実践に近い形でプレイし続けられる環境で得た蓄積はとても大きく、飛躍的にプレイヤースキルが上がりました。

 他にもトッププレイヤー達とは情報交換や練習を積極的に行いました。嫌な顔等をせずに練習に付き合ってくれたプレイヤー達、特に「したい会」「ヘルペンタゴン」「Spirits」「マラかっち」の面々には頭が上がりません。

 

2-3.メンタル管理 

 これは人によって方法が違うと思います。

 僕は常に最高点を目指し、それを周りに言うことで有言実行をしなくてはいけないという状況を作ることにしました。

 「全国に出る」「ランキング1位を目指す」「50000ポイントを達成する」などなど。

 後に引けなくなるので、大口を叩いて達成させる方法はおすすめです。自分が最強だって言い聞かせておけば、多少負けが込んでもいずれ捲れると信じれます。最強なので。

 また、以下のことを特に意識していました。

  • 運がなかったり、勝てない時期でも、長期スパンを見据えて腐らないこと。
  • 他人がいくら負けても、自分がポイントを積み重ねないと上位にはいけないこと。
  • 全国大会に出ることが自分の一番の目標であること。
  • 競う相手は最上位を意識すること。

 これらにより、長期的なメンタルの安定を行いました。

 疲労や困惑は、明確に試合に出ることがあります。そんなことしなくても練習すれば問題ないと思われるかもしれませんが、年間を走り切るためには必ず必要になってくる部分です。

 現在は実力不足で5位まで落ちてしまいました。ですが当初の目標をブレずに達成でき、かつ全国大会で捲るチャンスが存在しているので、辛く感じることは少ないです。

 また、競う相手ですが、全国に出るなら勝たないといけません。なので自分の思う強いやつら全員を抜く気概を持ちましょう。せっかく一年かけて競争できる相手なんですから、倒して嬉しい人や憧れの人を設定すると、モチベーション維持に繋がります。

 謙虚であることは美しいと思いますが、目標が全員の頂点ならば、いっそ欲を全面に出すのも方法の1つだと考えています。

 

2-4.体調管理

 「風邪を引かない」などは当然として、仕事に支障が出ないようにすることを意識していました。

 幸い僕は職場に理解をして貰ってランキングを走っています。GP前や平日CSのために有給を快諾して貰え、応援してもらっていました。

 そのため、業務に影響が出るような無理な走り方はしないように意識しました。

 生活の基盤が保証されているという安心感もあり、切り替えるために体を大切にすることは、走るに当たって大きな要素です。

 

2-5.ポイントの計算

ruinsforgotten.gger.jp

 この記事を参考にしていました。

 最初は各月2000ポイントを目標にして走りました。長期で走るため終盤の帳尻合わせより、先行して上位をキープするほうが有利なので無理のないペース配分を考えていました。

 「ペース配分をしても狙って勝てるわけではない」と思うかもしれませんが、平均ペースを定めることによって自分の位置の把握や周りの速度の把握ができるようになり、メンタルの安定にも繋がります。

 

 実感を得たのはGW。最初は月1600ptほどだったので長期休みに合わせて大きく稼いで捲ることを意識していました。その予定がGWだったのですが、今年のGWは明らかに去年よりペースが早かったです。

 その事にすぐ気づけ、最終ポイントも上がる予想をし、目標を月3500〜4000ptに修正。毎月優勝のペースで走る必要が出てきたことにより、ベスト8以上のアベレージで稼ぐより、0ポイントを減らすことと優勝をすることを強く意識しました。 

 

2-6.金銭管理

 移動費や食費、疲れた時のリフレッシュ方法など、お金をケチっていたら一瞬で破綻します。目を瞑って走ることにしました。その結果どうなったかは別記事参照で……。

 カードの購入費も記録しておけばよかったと後悔しています。

 

3.終わりに

 事前の準備と選んだ走り方が功を奏し、運の強さも噛み合って、無事に全国大会への出場招待枠を勝ち取れました。

 同時に高倍率を走り続けるという攻略法に再現性があると胸を張って言えるようになったのが非常に嬉しいことです。来年走る人は参考にしてみてください。

 

 またランキングで競う相手は全員同じように腹を括っている人間です。彼らと競い合うのは何より楽しい時間でした。1年間の過酷なスパンですが、この期間がないとこの楽しさが味わえなかったと思うとこれはこれでいいのかもしれません。

 

 ここを一旦のゴールに設定していましたが、途中からは明確に全国で勝利することが頭にありました。

 もちろん、頭の中で終わらせるつもりはありません。自分で納得するためにも、協力してくれた友人の強さを証明するためにも、1ヶ月後に最高の結果を出せるように最後まで走り切ろうと思います。

 

 質問や更に聞きたいことなどがございましたら、Twitter(@suiyotao)までご連絡ください。

 

データ編

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